2009年9月 7日
郷土料理の歴史的背景
郷土料理の発達に於いては、その地域でしか賞味できない食材というものが影響していることもある。これは保存が利かない食材や、逆に寒冷地や乾燥地など保存性がいいことで多用される食材もあるなど、地域の気候風土で他の食材が得られない場合に発達する食文化である。保存手段の存在しなかった生鮮食品(しかも賞味期限が短い)などはその地域で消費するしかないし、輸送の便が悪く他の食材では鮮度が著しく低下してしまうため、限られた食材を最大限に生かそうと地域で得られた食材と組み合わせ何とか食べられるよう創意工夫を凝らしたものも見られる。
その一方で、上にも述べたとおり地域の権力者などが関与している場合もある。例えばナポリピッツァ(イタリアのピッツァ)の「マルゲリータ」のように時の権力者が甚く気に入った結果として名前に関連性が残されたものもみられる。こういった「歴史」はしばしば伝説のようなもので史実かどうか疑わしいものも無い訳ではないが、地域の料理には様々な伝説的逸話も付きまとう。また、権力者が特定の食材を独占したり、食用を禁止したり、栽培を奨励することによって、代替食品が発達したり、利用が進んだりすることもある。また、ジャガイモなどイモ類ではその栽培の容易さもあって、世界各地の様々な地域で飢饉回避のために栽培が推奨されて広がったが、地域ごとにもともとある食文化の影響を受け、様々な調理法、調味法が採用されて多様性を見せている。
郷土料理は様々な理由に伴う地域色が色濃く強く出ている。気候風土や地理条件により得られる食品、調味料に制約があることが影響している場合が多く、また保存法の違いによっても利用できる食材が異なる。また、気候によっては、発汗を促す香辛料を多用したり、生薬やハーブをとりいれ、より健康にすごせるように工夫がなされることも少なくない。他にも、来歴に歴史の影響が残るものも多く、地元の名士や領主が郷土料理の発展に強く関与している場合もある。これらは地域の文化や歴史と不可分である傾向すら見られ、民俗学的にも様々な研究が成されている。調理方法や食材には、周辺地域の関与がみられる場合もあるほか、その地域に居付いた者が伝えたものもあり、地域の歴史や文化を伝えるものともなっている。
多くの場合、ある程度の広がりをもつ地域ごとに根強く支持、継承されてきた料理群を構成しているが、交通・輸送や通信(放送)が活発になった19世紀~20世紀以降は、次第に様々な地域の郷土料理が都市部を中心に集められるようになり、また他の地方の郷土料理を取り入れるなど、地域に束縛されず様々な場所で様々に変化しながら楽しまれている様子も見られ、一部はファーストフードなどに形を変えながら定着するといった現象も見られる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
今ではどこの郷土料理も食べられますね。便利になりました。
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